脇田兼則の人物像

まあ、脇田に関するまとめの前にこんなことを言うのも問題だと思うけど、ラムが間違いなく「男」である点と、黒田がラムだった場合深刻な矛盾が発生することを踏まえれば、現段階では消去法で脇田がラムにならざるを得ない。

「不可能なものを除外して言って残ったものがどんなに信じられなくても真実」なんていうコナンの決り文句を借りれば、脇田がどんなにラムっぽくなくて、ラムだったとしたらがっかりの残念キャラでも(笑)ラムと考えないといけないだろう。

とはいえ、下記で言及しているとおり、脇田に関しては下記の情報くらいしかなく、まあ細かい設定以外だとここに書いたことくらいしか思いつかなかった(笑)今後、お話の進展により状況は変化することには留意しておきたい。

基本データ

・56歳、男性
・いろは寿司 板前

登場回

        エピソード名
92巻 となりの江戸前推理ショー
95巻 マリアちゃんをさがせ!
97巻 暗号に隠された殺意

 

出番が他の二人に比べて極端に少ない

脇田の出番はこれまで3回だけ。修学旅行後日談編ではちょっと顔を出しただけだから、実質事件にからんだのはまだ2回しかない。この時点(2020年6月ごろ)でどのくらい詳細なことがかけるかというのは結構微妙。

小五郎「しかしあんた…見ねぇ顔だが…新入りか?」

脇田「へイ!アッシは脇田兼則って板前で…一っ所に腰を据えるのが性に合わなくてねぇ…流れ流れてここにき来たいわゆる流れ板ってヤツですよ!!」「本当は板場に立ちてぇんだけど片目で包丁握るのは危ねぇってんで…左目がちゃんと治るまで接客してろって大将がいうんでね…」

コナン「(そういえば「ラム」って…片方の目が義眼だったよな…)」「ねぇ…その目どうしたの?」

脇田「ひでぇでき物ができちまってよー…見てみるかい?」

コナン・蘭「いやいや…」

92巻ファイル5

 小五郎が見ねえ顔だなと言っているので、板前としてはコナン世界でも最近入ってきたという設定。現段階に至るまで、コナンは脇田のことを一切疑っていない模様。

ここで振り返るべきはベルモット編で、32−33巻「本庁の刑事恋物語4」の時点でコナンは新出先生を疑っている可能性が高い。

どの行動で新出を疑ったのかは不明だが、簡単に考えれば29巻「謎めいた乗客」で灰原が強い組織臭を感じたときに新出先生がいたから、と考えるのは一説。

となると、脇田に関してはコナンが積極的に疑う決定的な根拠がいまのところ一切ない。せめてコナン側にいるだれかがヒントを出すとかの動きがないと寂しい。

もっとも考えられるのはまだ脇田と接触していない灰原が強い組織臭を感じるとか、若狭、黒田、メアリーらの言動で脇田を疑う、とか。

コナンにとっては、新一の生存がバレそうになったときにタイミングよく博士の家に来たから、とか、最近探偵事務所の隣に現れたのは怪しい、とかを総合的に勘案してラム候補に入れた、なんて話も考えられるけど、ちょっとそれだけでは弱い気がする。

ラム編が始まって13巻くらいたってるけど、過去の組織編とくらべるとコナンが候補者に入れるのがちょっと遅い?とも。

ちなみに、バーボン編では正体を知ってた沖矢を除けば、コナンは世良と安室も早い段階で疑ってた。

左目に眼帯

ラム候補3人では、唯一左目に眼帯をつけている。黒田や若狭とは違って、その眼帯の下の目がどんな状況なのか分かっていない。

「ラムは義眼」というが、眼球はあるが視力はないのか、眼球は義眼で視力が見えないのか(若狭タイプ)、それとも眼球が傷ついてなくなっているのか(大和警部タイプ)も不明。

ヒントになるかもしれないのはやはり脇田だけ左目に眼帯をしてる点。目の負傷と左右といえば、脇田登場の直前のさざ波シリーズの赤井親子で伏線がちゃんと張ってある。

赤井秀一「ホテルで母さんとちょっとや合ってな…」「母さんの手刀を目に受けて…お陰でこのザマだ…」「オレも二、三発食らわしたから…今頃氷で冷やしてるんじゃないか?」

メアリー「頭を冷やすのは貴方のほうよ…」

92巻ファイル2

赤井秀一は左利きで、メアリーが負傷しているのは右目。

メアリーは右利きで、赤井秀一が負傷しているのは左目。

現実のジークンドーの技がどうなのかは分からないけど、コナンの世界では相手の聞き手に対面する目を負傷するのかも。脇田が左目を負傷しているということは脇田の目を襲ったのは右利きの人物かもしれない。一応、羽田事件の関係者でいうと聞き手が不明な赤井務武を除けば、若狭も黒田も右利きなので矛盾はしない。

一方、脇田は右利き(97巻「暗号に隠された殺意」で右手で箸使ってる)ので、脇田に目を攻撃されるとすれば負傷するのは左目のはず。この理屈だと若狭も黒田も右目を痛めているので対応しなくなってしまう。負傷した目と利き手は関係ないのかもしれない。